自宅やオフィスのWi-Fi通信が不安定になって困っている方は多いようで、よくご相談を頂きます。

一台のWi-Fiルーターでできるだけ広い面積をカバーするにはどうしたらよいでしょうか?

業者が設置するにしても、自分で設置するにしても、光ケーブルや電話線、あるいはケーブルテレビの配線等を引き込んだ所の近くに取りあえず設置して、そのまま運用されていて、いろいろなご不満を持たれるケースが多いように思います。

まず、適切な位置に設置して電波を効率よく飛ばすように改善を試みましょう。

電波の性質の基本を押さえる

Ⅰ・遮蔽物によって減衰する

住宅の一般的な壁だと3dB(約二分の1)、コンクリートの壁や床は8dB(約六分の1)、大型冷蔵庫等の金属の遮蔽物があると20dB(100分の1)程度に減衰しますから、できるだけ遮蔽物が少なくなるように配置さなければなりません。

Ⅱ・距離の二乗に比例して減衰する

見通しの効く直線で100mですが、遮蔽物があるとその分距離が短くなります。

Ⅲ・アンテナから360度全方向に放出されるが、一般的に水平方向に強く放出される

一番電波が届きにくいところに、最も電波が届きやすくなるように機器の方向を向けて設置する

Ⅳ・水に吸収される

大型の水槽がある場合は注意が必要です。漆喰などの水分量が多い壁も減衰が大きくなります。

対策を実行する

1・電波を届けたい範囲の中心に設置する。

ONU,ケーブルモデム等の媒体変換装置(光ファイバーやケーブルテレビからLANへ変換する装置)からのLANケーブルを長いものに変えてWi-Fiルーターをできるだけ届けたい範囲の中心部に移動します。

居間の中に置いていたものを、廊下に設置すると、家全体に届きやすくなるケースは多いです。

2・できるだけ高い位置に設置する。

家具やインテリアに遮蔽されにくく、床の反射の影響を受け難いように、できるだけ高いところに設置します。

3・家具やラックなどの中に収納して設置しない。

収納するとその分遮蔽物が増えることになり、電波が減衰します。 また、機器の熱暴走を起こしやすくなるだけではなく、コンデンサの寿命を縮め、製品寿命を短くする可能性があります。 他の電波を発する機器と一緒に入れるのは干渉を起こす確率が非常に高いので、止めましょう。

4・ノイズ源から離して設置する

何といっても電子レンジは同じ周波数帯の電波をWi-Fiの5千倍以上のパワーで庫内に放出しているので、かなり強力な電波が漏れています。 本体から離し、通信経路上に無いように設置してください。

また、コードレスホン等も同じ周波数を使いますので、離して設置してください。

5・本体の向き(外部アンテナがある場合はアンテナの向き)を、一番届きにくいところに向けて変えてみる。

電波の指向性を考慮して、最も電波が届きやすいように方向を変えて調整してみてください。

6・水槽から離す

結果を確認する

原則は、使いたいところから、Wi-Fiルーターまで見通しが利くのが理想で、見えない場合は、直線距離がどれだけあって途中に障害物がどれだけあってどれだけ減衰しているのかを検討してみてください。 20dB減衰すると難しいでしょう。

これらのことを試みても、部分的に届かない場合は、中継器等を用意する必要があるでしょう。

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